指導方針

そもそもなぜ個別指導塾なのか?

 その理由は当塾を始める前、長く勤めてきました一斉指導塾にあります。その一斉指導塾で教室長を務めるかたわら、平成5年に新しく個別指導部門開設のプロジェクトを立ち上げ、平成6年2月より個別指導教室を開校しました。その後退職するまでの15年間、個別指導部門の代表として個別指導塾に携わってきました。その結果、はからずも一斉指導と個別指導の違いもまた経験することができました。

そこで感じたことは

 生徒の見え方が違うということです。一斉指導では、教壇の上から一人一人に目を配り、演習中に机間を回りながら生徒を把握していく。最終的には成績によって生徒を把握します。一方個別は、一人の生徒に説明をし、自分の目の前で生徒が問題を解いていく。個別指導は一斉指導に比べ、説明に対する生徒の表情や解き方がダイレクトに伝わります。

 その中で痛感するのは、学力は生徒の持つ性格や特性と、ことのほか密接な関係があるということです。いい授業=成績が伸びる、とは簡単にいきません。ある事柄の理解にしても、理解の届く深さも違えば、素直に届くか歪曲して届くかも違います。結論を急ぎ、経緯の説明が聞いているようで頭に入らない生徒もいます。これは一例にすぎません。こうした様々なことが個々に組み合わさって、一人の生徒がいます。何段階であろうと生徒をパターン化することなどできません。

 そうした生徒と向き合って一つ一つ対処していかなければ、根本的な成績向上もありません。そのためには、どうしても、個別指導でなければなりません。

目の届く個別指導塾であること

 しかし、以前の個別指導塾には一教室で100名以上の生徒が学んでいました。当然一人では授業できないので、多人数の講師がそれぞれに授業をします。講師からの授業の報告から得た情報で、間接的に生徒を把握しているにすぎず、結局一斉指導と大きく変わりません。自らがしっかり授業に携わることが、本当に生徒を理解し学力を伸ばす一番の条件です。こうしたことから、自ら授業できる範囲の生徒のみを預かる個別指導塾を開設させていただくことにしました。そして今もそれは変わりません。